2014年以来2017年のマイナー改定以外改定がなかった、IFOAM基準の改定作業が2018年から2020年の間に行われます。
IFOAM基準は民間の有機基準として歴史があり、古くはコーデックス基準にも影響を与えてきました。今でも特にこれから本格的に有機農業を広げようとしている国では、この基準をもとに制度を作っているところが少なからずあります。
IFOAM基準には国の制度で基準ができていない分野でも有機基準があります。例えば、有機水産や有機養蜂。まだ日本では国の基準がありませんが、IFOAM基準では含まれています。そういった新規分野の有機基準は、国の制度で基準を作るときに参考にされているようです。
今回の基準の改定では、有機の昆虫や無脊椎動物の基準ができる見込みなのが大きな目玉だと思われます。他にも有機生産に使うことができる許可資材の見直し、有機水産は自然の一部で行われること(=施設で行われる有機水産を認めない)を明確にすることなどについて明記されることも見込まれます。
2018年4月22日まで、IFOAMでは2020年までの改定作業スケジュール案について利害関係者からのコメントを募集しています。
https://www.ifoam.bio/en/news/2018/03/09/new-revision-round-ifoam-standard
スケジュールが固まった後は、内容の検討に入り、草案に対してコメントをしていきながら、最終的に2020年のIFOAM総会で議決される見込みです。
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