スイスの有機農業研究機関FiblとIFOAM-Organics Internationalとは2月17日に年次報告「The World of Organic Agriculture 2021」を発表しました。これは2019年末の統計をまとめ、解説を加えたものです。
主な内容
・世界全体の有機認証圃場の面積は2018年末の7150万haから7228万haへ増加した。有機圃場の面積は、1999年の面積から約20年で約6.5倍になった。
・アジアの有機圃場の面積は減少したが、これは中国(314万→222万)の有機圃場の面積が大きく減少したことによる。タイやベトナムなど中国ほどの規模ではないが面積が増加した国々もあった。
・世界の有機飲食品市場は、€1064億でした。2019年12月31日時のレート€1=122円を適用すると、約13.0兆円でした。ユーロで換算すると、前年比約10%の増加になった。
2021年版リンク(英文)
https://www.fibl.org/fileadmin/documents/shop/1150-organic-world-2021.pdf
今年の版のデータは多くが2019年末以前のもので、2020年以降のCOVID-19感染拡大時のデータはまだありませんが、いくつか箇所で感染拡大で見えてきた兆候や今後の流れについても言及しています。これらについても、今後紹介していきたいです。
コメントを残す